ゾンビのヒットマン

「そうだぞ、グレーマスク君。冷静になれ。僕も君につらい思いはさせたくない」

もじゃブタも私の言葉に同意してくれたようだ。

ただ単純に、自分が死にたくないだけなのだろうが。

「つらいだろう? 君の恋人である僕が死んだら」


その通りだろう。

悲しむに決まっている。

恋人であるもじゃブタが死んだら、つらいのも悲しいのも当たり前……。





…………は?





「ちょっと待っていただきたい。“君の恋人”というのはどういうコトだろうか?」


「聞いてそのままだよ、ゾンビ君。実は僕、グレーマスク君と付き合っていてね……ぎやぁああぁあぁあ!」


しまった!

もじゃブタを撃ってしまった!

私の意志とは関係なく!

私の意志とはまったく関係なく身体が反応して、もじゃブタの心臓を貫いてしまうところだった!

だがあぶない、なんとかかろうじて避けたようだ。

なぜ避けるのだこの男は。