「な、なんですか?」


なんかついてる?


「いや… あ、俺は土屋祐弥
間に合わせたいんなら早くのれ」
「送ってくれるんですか?」


「間に合わないんだろ?」

「あ…はい」


土屋先輩はヘルメットをかぶって乗ろうとしていた

でも私スカートだしな
またがれないかも…

フワッ

えっ?一瞬空が近くなった

いつの間にか
バイクにまたがっていた

今もしかして持ち上げてくれた?
体重大丈夫だったかな


「あっありがとうございます
重たかったですよね?すいません」

「ふっ」

えっ笑ってる?

「あのごめんなさいっ」

先輩はこっちを向いて
微笑んだ


その瞬間
バイクが動きだし
私の心臓も負けないくらいに
速く動きだした


わたしはこの時


恋に落ちたんだ