千隼が熱を出した、あの日。 あの日から、千隼は学校に来ていない。 あたし的には、そっちのほうがいい。 馬鹿な男子達も、あれからあたしに謝ってくれた。 いつもの日常、いつものあたし。 前みたいな、あたしがいる。 「最近あんまり見ないよね、都筑…だっけ?」 「そうだね」 あたしは決まってそう答える。