やがて…。 とあるビルの隣の立体駐車場に入っていった。 ビルの二階、三階の欄に… スペースワールド芸能事務所 の文字。 「おおおおおります!おります!」 財布からお金を出して、近くの電柱に身を潜めた。 だんだん声が聞こえてきて、耳を澄ませる。 「……は、20分後にスタジオ入りで、…と…はもうゲネプロ参加してます」 「…だ」 「そうですね。では急ぎましょう」