お互い、同じタイミングで口を開いた。 「梨乃から言えよ」 「いっ…いいよ、そっちからで」 「てかお前、声枯れてきたぞ。ちゃんと帰ったら病院行けよ」 「わ…わかってる…よ…。病院…行く…か…─────」 わ… ダメだ… 頭…まわらな… ────────────── ──────────── 「ん…」 ゴクン… 冷た… 何か飲んだ?