「千隼…運んでくれて、ありがと」




「……おう」




やっと、視界が澄んできて。



千隼の顔…、瞳がはっきり見えた頃。





「……好き…。千隼…のこと」




抑えていた気持ちが、溢れ出す。



「は?寝惚けてる?
俺は千景じゃねーし。
顔は一緒でも、中身は全然違「あたしは千隼が好き。
どんな顔だって、千隼は千隼でしょ…?

あたしは、千隼が…」