「ごめんね、ファンの子とあまり話せないんだ」 優しそうな声が、全身を流れるように響く。 さすがRAINのボーカルだけある…! 「これからもRAINをよろしくね」 ニコッと微笑んで、軽く手を振って事務所へ消えた、都筑千景。 後ろ姿は都筑千隼と激似で、二人並べばどっちがどっちなのかわからないかもしれない、そう思った。