さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―




「じゃあ、私二番で・・・」





沖田さんと一緒になれたら。




そんな淡い期待が沸々と混み上がってくる。




「じゃあ俺が4番ね。」




沖田さんは綺麗な字で名前を書き上げていく。




その横顔を、じっと見つめる。




沖田さんは誰と一緒になりたいと思っているのかな。




まさか実の姉となりたいとは思わないだろうし、やっぱりそうなると一人しかいないよね。 




小柄で、明るくて可愛いい人。




沖田さんとまささんが一緒に歩いているのを想像すると、異様な気持ちが湧いてくる。




なんかこう、胸の辺りがむかむかするような。




これがヤキモチってやつ?




どうか2人が一緒になりませんように、と心から願った。