「あ…アタシ6番っ!」
キンさんが颯爽名前を書き入れる。
も、もしや?
疑いの目をキンさんに向ける。
視線が交じり合うと、ぺろりと舌を見せた。
ああ、やっぱりね。
キンさんは最初っからこのくじがどう繋がるか覚えておいて、斎藤さんの後に我先にと番号を選んだんだ。
相当斎藤さんと一緒になりたかったんだろうな。
そんな不正行為すら、キンさんとなると許せた。
「ほら、二人は何番にするんだい?」
キンさんが筆を渡してくる。
残っているのは、私と沖田さんの二人。
ひょっとしたら、私と沖田さんがペアになることおあるのかな?
無意識に顔がかぁっと熱くなる。

