さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―





「あ…アタシ6番っ!」




キンさんが颯爽名前を書き入れる。





も、もしや?





疑いの目をキンさんに向ける。





視線が交じり合うと、ぺろりと舌を見せた。






ああ、やっぱりね。





キンさんは最初っからこのくじがどう繋がるか覚えておいて、斎藤さんの後に我先にと番号を選んだんだ。






相当斎藤さんと一緒になりたかったんだろうな。





そんな不正行為すら、キンさんとなると許せた。





「ほら、二人は何番にするんだい?」





キンさんが筆を渡してくる。




残っているのは、私と沖田さんの二人。





ひょっとしたら、私と沖田さんがペアになることおあるのかな?





無意識に顔がかぁっと熱くなる。