さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―





「俺は5番かな。」





原田さんも乱雑に書き上げる。





「字汚いですね。」





「うるせえ!」





思わずこぼれた本音を、原田さんに怒られてしまった。





うう、だって本当に読めないんだもん。






「俺は1番だ。」





「一くんらしいよね、1番を選ぶなんて。」





沖田さんがくくっと笑う。





確かに、そう。





自分の名前に入っている数字を選ぶなんて。





それに、驚くくらいの達筆。





この人は本当に何一つとして抜かりない。





そう考えると思わず息を呑んだ。