「俺は5番かな。」 原田さんも乱雑に書き上げる。 「字汚いですね。」 「うるせえ!」 思わずこぼれた本音を、原田さんに怒られてしまった。 うう、だって本当に読めないんだもん。 「俺は1番だ。」 「一くんらしいよね、1番を選ぶなんて。」 沖田さんがくくっと笑う。 確かに、そう。 自分の名前に入っている数字を選ぶなんて。 それに、驚くくらいの達筆。 この人は本当に何一つとして抜かりない。 そう考えると思わず息を呑んだ。