さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―





「よーし、全員集まったさぁ。」





3時間後、さっきの集合場所にはしっかり6人が集まっていた。





誰か来ないなんてことないかな、と考えたりしたけど、それは呆気なく。





「じゃあ、組合せを決めるさね?」





「「「組合せ?」」」






キンさんを除く全員がハモる。




組合せって、なんのこと?





肝試しはみんなで行くんじゃないの?






じっとキンさんが口を開くのを待つ。





「せっかく男女3組作れるじゃないか。」





にっこり、笑う。





キンさんの視線の先には、斎藤さんがいた。





そういうことね。





状況を把握する。





キンさんは私たちそれぞれが、二人になれるように考えていたってわけか。