「あず、近藤さんが言うのなら、大丈夫だ。」




「沖田さん・・・」





沖田さんがそっと笑いかけてくれた。




私にとって、沖田さんの“大丈夫”は、絶対的な威力がある。




沖田さんが大丈夫というのなら、きっと大丈夫。





「・・・行きましょう。」





予定とは狂ったけれど、出動する。




全員が頷きあって、刀を腰から抜き取った。





その音が静まり返った暗闇に響いて、何重にもこだまする。





あ、と思った瞬間には、みんなの足も、そして私も掛けだしていた。




向かうは池田屋。




京を守るために。







「新選組の御用改めである。無礼すまいぞっ! 」