言葉が、落ちてこない。
「なぜ、ここに来た。山南さんはどうしたんだ。」
鋭く光る土方さんの瞳からは、怒りの色すら感じられる。
「どうしても、気になったんです…」
「何がだ。」
そんなに睨まないでほしい。
言えるものも言えなくなってしまう。
「歳、話を聞いてやれ。…一体、どうしたと言うのだ。」
そっと救いの手を差し伸べてくれたのは、近藤さん。
本当に近藤さんには頭が上がらない。
「私から一つ、古高に拷問したいことがあるんです。」
土方さんは未だ不満そうに腕を組んでいたけれど、近藤さんは頷いてくれた。
「なかなか口を開かないものだから、私たちも困っていたのだ。ここはひとつ、任せてみようじゃないかね?」
「近藤さんがそういうのなら…」
渋々、土方さんも承諾してくれた。

