「ま、ええわ。俺がしたいのはそういうことじゃない。」 「何よ?」 一気に空気が張り詰める。 突然、烝が真剣な顔つきになるから。 「沖田さんのことなんやけど…。」 沖田さん。 いきなり出てきたその名前に、思わずビクッとする。 「沖田さんが、どうかしたんですか!?」 彼になにかあったらどうしよう。 病状が悪化したとか? ううん、治療法が見つからないとか…? 慌てている私とは裏腹に、烝はくすっと笑うとある一冊の冊子を差し出してきた。 「俺が留守の間、これを…。」