「余計な人数を連れてくると、混戦しますからね。私は的確な判断だと思いますよ。」





山南さんが沖田さんの肩にぽんと触れる。





なるほど、と思う。





この面子と人数ならば、わざわざ人数を増やすよりも勝手が良い。




土方さんに沖田さん、そして山南さんとくれば敵はいないだろう。






私はおまけだとしても。





「中には8名ほどしかいません。恐らく、問題はないかと。」





「承知した。それじゃあ、突入するぞ。」





ぎゅっと刀を握る手に力を込める。





この感覚にも、ずいぶん馴れた。





冷たく光る銀も、もう眩しいとは思わない。





「あず、いざというときは俺が守るから。」





「沖田さん…」