平助がここに来た理由とは、やはり長州藩のことだった。 「諸士調役兼監察の山崎・島田によって、炭薪商を経営する枡屋、古川 俊太郎の存在を突き止めました。」 やっぱり、と思う。 歴史は歴史通りに、寸分の狂いもなく着々と進んでいる。 「それで、対応は?」 「会津藩に伝達を出しているところです。もうじき古川を捕獲に入るかと。」 ハジマリの鐘が聞こえる。 池田屋事件の。 そして、新選組の。 新選組の栄華はここから始まったんだ。 それと同時に、終幕へのカウントダウンも。