「そろそろ、動き出す頃かな…」 以前、自身でまとめた年表に視線を走らせる。 文久4年、元治元年。 つまり1864年、6月5日。 あと2週間と迫った今日くらいには、突き止めているはずだ。 古川 俊太郎を。 池田屋事件の主要人物となる、あの男を。 「池田屋事件、か…」 まさかこの肌で、その全貌を体験することになるなんて、考えたこともなかった。 歴史好きの俺にとっては、運が良いと捉えられるのか、悪いと捉えられるのか。 きっと、後者だろうけど。 そう考えて、思わず苦笑する。