「原田さん、あのね・・・」 「なんだ、あんたたちまだこんな所にいたのかい。」 言葉を遮られる。 この声は、キンさん。 「お前らが歩みを止め立ち話なんぞしてるから、追いついてしまった。」 冷たい斎藤さんの声。 こ、恐い。 おばけより、野犬より、斎藤さんが怖いですよ。 「分かったよ。おい、行くぞ。」 強引に手を引かれる。 「あっ・・・」 本当に一瞬。 本能的な行動だった。 「ごめんなさい・・・」