さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―





「左之ちゃあーん!!」





「まぁまぁ、まさちゃんは俺と一緒に行こうよ。」





────ズキン




痛い。




原田さんが笑う度に、心が痛い。




まささんに笑いかけないで、と思ってしまう。




私って、とことん性格悪いな。




こんな些細なとこさえ許せないなんて。





「じゃあ裏山まで行こうか。そこまでも2人で行くように!」





「左之ちゃん!!せめてそこまでは一緒に行こうよっ!」




まささんがぎゅっと原田さんの腕にしがみつく。



  
「ああ!?・・・ったく、そこまでだぞ。」





原田さんはしぶしぶそれを承諾する。




好きな子に言われたら、そりゃあ断るわけがないよね。


 

待てよ?




キンさんと、斎藤さん。




まささんと、原田さん。




と、いうことは?





そっと視線を移すと、その先が交差する。