「魚夜祭、あたしも、見たいわ」

「だめよ」

慌てて、ドーターはニーの腕を掴んだ。

「危ないわ」

「大丈夫よ。遠くの方から、隠れて見るから」

「それでも…!」

「見せてくれたら、あたしも、あたしの仲間に会わせてあげるわよ」

「そんな事……」

ニーが言い出したらきかないのは、ドーターはとうに承知していた。

きっと、反対しても、ひとりで行動してしまうだろう。

そんなの危なくて放っておけない。

仕方がないので、
ドーターはニーの魚夜祭見物に協力する事にした。