キケンな彼の誘惑

誰にも顔が見られたくなくて、


髪で顔を隠して、


俯き加減で歩いていた。


ドン!!


「キャッ。ごめんなさい」

私は誰かにぶつかった。


「萌衣はドジなんだね(^.^)」


・・・その声。


「幸樹先輩」

「次、音楽?」

「・・・はい」

「オレ、横の、視聴覚室」

「・・・じゃあ」

「放課後、ちゃんと話がしたい」

「私はありません」

私はそそくさと音楽室に入った。