「百合ちゃんは、ネガティブさえも全力投球してる感じだよね。」

笑いながら、そんな風に言われた。


なんか、ムカツク…


でも、そんなの考えた事も無かった。



確かに、結局は大声で叫んで、思った事を吐き出して、英介とぶつかって…



屋上に来た時よりも断然、心はスッキリしていた。



周りが見えないくらい「がむしゃら」っていうのも、悪くないな…って気もする。




昔の自分がそうだったなら、少しずつ「がむしゃら」な自分にも戻れるって事だよね。




「でもさぁ…


 そんな『がむしゃら』に頑張るって、かっこ悪くない?」



「なんで?

 そんなに周りの評価って重要?」