「今日は休みますって、ちゃんと学校には連絡したよ。

 だから大丈夫!!」



「いや、あのさぁ…

 休むって届けたのに、学校に忍び込んでるっていうのは、十分問題だと思うよ…」



英介って、こんな破天荒なキャラだったかなぁ?


ぽっちゃりしてて、大人しい男の子だった気がする。




それにしても、なんだかものすごく疲れた…



激しい感情の渦に飲まれて、ようやく岸に上がってきたかのような疲労感だ。




座り込んで、再度、英介に聞いてみた。



「んで、どうして戻ってきたの?」



「全力で俺を励ましてくれた子に、お返しをしたくてさ…」



「お返し?」



「そう…


 自分の事を一生懸命に励ましてくれて、守ろうとしてくれた女の子にお返し!!」