「玲菜〜!!助けてぇ〜!」
「どしたのっ!?」
「写真ばっか撮られるよぅ…。」
あずが指差した先には
こっちにカメラを向けて
ハァハァしてるオタク達がいた。
「うげっ!キモい!」
「ちょっと休憩する〜…」
「あず、どーした?」
奈緒が来た。
「あれに追われて逃げてるとこ。」
「…あれはないね…。」
「だよね。奈緒はあずみたいな感じなってる?」
「半分そーかもW」
「うそっ!半分だけ?私は2人の中間だなー…。」
「その衣装だもんねW」
「まぁね。」
「おーい!鈴木!」
「はぁーい!」
スタッフが私を呼んだ。
「お客様がお呼びだぜ!」
私達は顔を見合わせる。
「…行ってくる…。」
『…がんば…。』
「来た来たぁー!」
「“れなたんバニー”エロかわ〜!」
「萌えぇ〜!」
「!?」
「俺達“れなたんバニー”のファンになっちゃった!」
「えっ…ファン?」
「そうさ!エロかわは萌えるからね!」
「いいことさ!うんうん!」
「あ…そうですか…。では失礼します…。」
「ちょっと待ってよ!」
「写メだけ撮って!」
「お願〜い!」
そんなにねだられたら断れない…。
「わかりました…。一枚だけですよ。」
まさかこの後事件が起こるなんて…。
