グイッ!

飛び降りようとした私の腕を

美少年が引っ張っていた。

爽やかって感じの…うざ。

そのまま私達は倒れ込んだ。

「なんで助けるのよっ!?」

「自殺なんていいわけないだろっ!?」

「私は死にたいのっ!」

「俺、おまえのこと知らねーけどダメだよ。

なんでこんなことするんだよ…?」

「なんであんたに言わなきゃいけないの!?」

「誰かに言わなきゃずっと1人だぞっ!」



このとき私は運命の人だと気づかなかった。