「なんで、俺から逃げたの?」
首を傾けて聞いてくる声色は穏やかなものなのに、すごい威圧感を感じずにいられないのはなぜだろう…
「 この状況で逃げられないのは、さすがにわかってるよね?それに、変に騒ぐとテニス部の子達にばれちゃうよ?」
伊藤の脅しはどっかのドラマに出てくるカツアゲをされてるんじゃないかって錯覚するほど、リアルに怖い。
「ま、俺は女の子と噂になるのなんて慣れてるから別にいいけど、木崎チャンはうぶだもんね?」
...一々イライラさせてくれる。いつのまにか感情が高ぶってた。
こいつを黙らせることが出来んなら何でもよかったんだけど……

