…なんて、うちそんなロマンチストじゃないし!ちょっと伊藤のペースに巻き込まれてあげただけ。
「 だから運命感じて落ちてるピンを全部拾いながら道を辿ってきたら、木崎チャンがこーんなとこに隠れてたってわけ。
はいピン28コね、それも入れて。」
伊藤の右手に残ってたピン27コと、さっきうちの左手に握らされたピン1コ。
よくもまあこんなにピンを落として気付かなかったなと馬鹿な自分に関心しながら
ははは…と半分呆れた笑いが自分の口からこぼれる。
「ほんとマンガみたいだね、うち捕われのお姫様?んで、伊藤は勇者の王子様?
ハハハハ…ちょ、まぢウケる。」
我ながら馬鹿だなと思いながらも一旦壊れると中々元に戻るのが難しい。

