伊藤の手の平に握られてたものは… 「うちのスパイクのピン!」 ザッと見ても軽く20は越えるそれは、紛れも無くうちのもの。 …先っぽが駒の先端みたいになってる競技場用のピン。落とすなんて酷いじゃないか、とでも言うようにギラギラと銀色に光ってる。 中1の頃はこんなものをスパイクにつけて地面を蹴れるのかなんて思っていたけど、今となってはうちの必需品、陸上競技のお供なわけで。