…目が合うと、ニヤリと不適に笑う伊藤。
「うん多分、今、木崎チャンが思ってること、正確だよ。」
そー言ったあと、ジャージのポケットをごそごそ探る。
陸部のジャージとちがってバスケ部のジャージはだぼだほなんだ、なんてどーでもいいことに思いながら伊藤のことを眺めていた。
……が、そこで、ハッとした。
「伊藤…あんた部活は?こんなとこでサボってて大丈夫なの?」
かなり真面目に聞いたのに、当の本人はというと…
「あ? 別に大丈夫じゃね?」
呑気な返事に気が抜けてしまい、こっちまでまぁいいかという気にさせられる。
まあ実際問題、うちには知ったことじゃないのだか。
しばらく黙って見てると伊藤は目的のものを探り当てたのか、ポケットからゆっくり手を出す。

