…そんなことを心の中で呟いてみるも、 やっぱりこの胸のドキドキはごまかせなくて。 なに、うちドキドキしちゃってんの? 相手はあの伊藤だよ? タラシ野郎のあんぽんたんだよ? 一番ドキドキしちゃいけない相手じゃん! そー思ったら、この状態のままじゃいけない気がして、 少し、いや、かなり焦りながら 伊藤の手を頭から引き剥がした。 「髪ぐちゃぐちゃになっちゃうでしょ! タラシのくせに女心わかってない!」