「まったく木崎チャンは、ほんと可愛いね。」
その言葉が耳を通過した次の瞬間…
伊藤の大きくて骨ばった手が、
うちの頭に置かれて、ゆっくりなでる。
その手の動きがあまりに優しくて、
小さい頃、お父さんに褒められて、いい子いい子してもらったときのような
なんだかホッとして、ずっとこうしていたいような気持ちになる。
「仕方ないなぁ、鈍〜い木崎チャンには、俺がちゃんと説明してあげるよ。」
うちの頭に手を置いたまま
上目遣いに、うちの目を見つめながら、そー言ってくる伊藤。
…うっわ、睫毛ながっ
うちより長いんじゃない?
わー、女として、それないわぁ〜

