うちと伊藤のいる空間だけ異空間みたいで、外界から切り離されたみたいに、何も聞こえなかった...何も見えなかった... うちの背中にまわる伊藤の腕と 伊藤の背中にまわる、うちの腕。 それだけあれば、自分たちだけの空間をつくるのは簡単なことだった。 感じたことのない満足感と温もりに包まれて、このままずっとこのままでいよう、そう思った。 可能とか、不可能とか、そんなんじゃなくて シンプルに、そう思った。