「…なっ?!」 急にのびてきた伊藤の手に捕まった。 掴まれてるとこの脈がドックドック、早鐘のようにうってるのが、わかる。 「…木崎チャン、からかってごめんって。 今の...嘘だわ。」 さっきとは打って変わって子犬のような瞳で、うちの目を見つめてくる。 …そんな目で見ないでよ、調子狂うじゃん! しばらく、じっと見つめ合ってた…というか睨み合ってた。 うちは掴まれた腕ごと引き寄せられて、伊藤の正面に立たされた。 黙ったままのうちをじっと見てから、伊藤口を小さく開き話はじめた。