そんな願いもむなしくわたしの前まで来ると長い脚を投げ出してわたしの机に腰をのせる。 は?はっ??何事? 挙動不審みたいに、おどおどしてる自分に気付いても、それは悪化するばっかりで、 「...あ、あのぉ??なんでしょーかい??」 キリギリスのような呟きが彼には聞こえたのか、アルカイックスマイルを崩さずに一言... 「ねぇ、俺のこと避けたりなんて、してないよーね?」 無駄にいい声で、しかも顔を近付けてこないでーーー!