〜うちのバストの秘密〜





…ほーらね、やっぱり。




「こっちこそゴメン!」


そー言いながら振り返った視線の先には…





「…どーいたしまして、木崎チャン!」



…伊藤がいた。



「…どーいたしまして って、
使い方間違ってるし!」



…言ってから

しまった!

…後悔する。


うち、伊藤を無視するって決めてたのに…


ううん、今からでも遅くない。



「…木崎チャン、生意気だねぇ?」

…そー言って、グイッと顔を近付け
うちの顔を覗き込んでくる伊藤。


そんな彼に、HRの空気がざわめく。


イケメンの伊藤クンが女子に絡んでる


…それに女子ばかりでなく男子も興味津々なんて、

なんだかな〜。



…そんなことを思いながら

ふいっと顔を背け、莉子の向かいに再び腰を降ろす。