〜うちのバストの秘密〜







………………………………☆





…はぁ〜あ。 終わった終わった。


やっとお昼だ。




莉子と向かい合わせに、
お弁当箱を広げる。





「…おっ! 夕花それ上手そうじゃん!


もーらいっ!」




「…あっ、ちょ、莉子ぉ〜


それはあかんて! ね?

か・ら・あ・げ!


わたしの大好物やねん!

返せぇ〜!」



ガタッと椅子から勢い良く立ち上がり、

莉子の背後に回り込み



「こちょこちょ攻撃ダァーッ


返すか? 返すか、莉子?」




「…ゆ、夕花っ! ちょっ

ご、ごめんって! ひゃぁ…



勘弁勘弁〜」


涙目になりながら降参する莉子。


手の動きを止めて…


「…はい、じゃあ返し……



…あぁっ!」



返して?

…そー言おうとした時には既にから揚げは莉子の口の中。



ああぁ...


わたしの愛しのから揚げよ…



…ガクン


床に座り込もうとして膝を折り曲げた瞬間…





「……おっと! わりぃ。」


背後から降ってくる声の主は多分、
うちにぶつかった人。



そして……