「……えっ、と、
…なんも、悪くないゆうすけクンに、八つ当たり、しちゃっことに、ついては、
反省するべき、だと、思い、ま、す…」
お母さんの様子を伺いながら話すうちに段々小さくなっていく語尾。
「…もっとハッキリ言いなね?」
困ったような優しい呆れ顔をしてから、
「…お母さんね、夕花が怒ったことは悪いなんて思ってない。
怒ったのは、夕花が一生懸命だった証拠だから。
でも、今回のことで反省するべき点があるなら、
それは、相手に自分の欲望を押し付けすぎちゃったことかな?
誕生日だから、全部自分の思い通りになる。
その考えが、夕花を意地悪な気持ちにさせちゃったんでしょ?
まぁ、そー思う環境をつくっちゃった大人にも原因はあるから、
とりあえず夕花には、どんな時も相手を思いやる気持ちを忘れないでほしいかな。」
決して攻めない母の話し方。
だからかな? その通りだって、納得できるよ。

