一瞬動きを止めた後で、包丁をテーブルに置いて、椅子に腰掛ける。 「…夕花は、どう思うの?」 うちの方に身体を向けて問い掛けてくる。 「…どどーって、 だから、その。 えっとぉ…」 「…うん、考えてごらん。」 それだけ言うと、再び包丁を握ってケーキと向き合う。