…俯いてると 一拍おいて 「…夕花。 なぁ〜に言ってんの! ワンピースなんて、また買えばいいんだから、ね?」 少し呆れたような、あっけらかんとした母の声が、 胸の奥に響いた。 「…う、ん。」 「…もー、そんなことで泣いてどーするぅ?!」 目に溜まりかけた液体に気付いたお母さんは、 叱るような口調で、そー言いながら うちを頭をヨシヨシしてくれた… …ただただ、家族の温かさを感じてた。