〜うちのバストの秘密〜






先生しか眼中になかったうちは、
先生の横に立っていたゆうすけクンのことまで視界に入ってなかった。



だから、ぶつかったのも、うちの方。



その反動で持っていた泥団子を落としたのも、うち。





なのに、悔しくて、悲しくて、


誕生日に作った特別な泥団子が壊れた悲しみが大きすぎて、


行き場のない怒りをゆうすけクンにぶつけてしまっただけ。



ううん、違うよ。

それだけじゃない。



嫉妬と恨みも入ってた。


誕生日のうちを差し置いて、先に泥団子を完成させたこと。

他の子は誕生日だからって特別扱いしてくれたのに、空気も読まずに一等賞を取ったこと。

うちより先に、先生に褒められたこと。


誕生日=特別。


その囲いに囚われ過ぎたうちは、


いつも通り過ぎるゆうすけクンの全てが気に入らなかった。



…だから、仕返ししてやろう!って、

憎たらしい!って、



思ったんじゃないの?