〜うちのバストの秘密〜




…暖かい陽射しの元、
みんな黙々と泥団子を形にしていく。

おにぎりを作るみたいにギュッギュッと。






「…出来たぁ!」



隣にいた、ゆうすけクンが声を上げて、

大きな泥の塊を片手に勢いよく立ち上がる。




「わぁ〜、ゆうすけクンよく出来たわね!

一等賞よ〜」


ゆうすけクンの頭を撫でながら、優しい笑顔を見せる先生に、

なぜだか少しばかり焦りを感じて、



「おめでとう!」

讃える言葉を口にしながらも


心は裏腹に、ギスギスしていた。




急いで作らなきゃ!


いつしか順位のことで頭がいっぱいになり、
泥団子作りを楽しむ、という名目はどこかへ吹き飛んでいた。



今にして思えば、
先生の口ぶりも良くなかったんじゃないかと思うのだが…