…誰だったかな。
…て、この人大丈夫かな？
なんかツボッてる…
ポカーンとただただ見ていると…
｢…いやぁ〜、面白い。
こんなに俺を笑わせられるなんて、君凄いよ。｣
…俺？
さっきまで僕じゃなかった？
よほど怪訝な顔で見ていたのか…
…ｺﾞﾎﾝｯ
ごまかすように咳ばらいをして、
困ったような顔でうちのことを見つめた。
｢…さっきの、わざと。
君、あまりに僕のこと見てるから、ちょっと虐めたくなっちゃってね。
ま、ちょっとやり過ぎた気もしなくはないけど。
楽しませてもらったよ。｣
ポンッと、うちの肩を人叩きして、ニッコリ微笑んだ…
…その笑顔の裏に、黒い何かを感じたのは、
多分、気のせいじゃない。
