…え、何? どーしたの? 緊張したまま固まっていると、 うちの前までやって来た彼が、尚も顔をしかめたまま、口を開いた。 「…そこ、君の席じゃないよ? あの方に、譲ったの。」 後ろを振り返って、彼が顎で示した先には… ………おばあさん。 …うちがさっき立ってた場所の少し後ろ辺り。 そこに、おばあさんが立ってたんだ。 …………。 何も、言えない。 何も、言えない。 何も、言えない。