…何じゃこりゃ。 「もう、行っちゃった…」 忙しい朝にみんな必死。 会社に行くサラリーマンも、 学校に行く学生も、 子供を保育園に送り届ける親達も、 みんな自分のことで精一杯で、 バス停を、 うちの前を、凄い形相で過ぎ去って行く。 そんな中で、自分の声だけが、淋しく響いた。 「こりゃ、遅刻だ。」