……ハァッ
ため息が聞こえて、内心びくついてると
「まったく、今日の木崎チャンはつれないなぁ。」
前髪を片手でかきあげながらそー言う伊藤に
ときめいてしまう自分に嫌気がさす。
「で?」
問い掛けるようにうちを見つめてくる、吸い込まれそうなほど綺麗な瞳。
…で?、って何?!
そもそも何の話してたっけ?
よほど、ポカンとしてたのか…
…バチッ
「痛っ!!」
強烈な痛みをおでこにかんじ、
伊藤にデコピンされたことに気付く。
「何すんのさぁ〜?!」
わざと大袈裟におでこを摩りながら
恨みを込めた視線を投げ掛ける。
でも…
「あ? ボケッとしてる木崎チャンが悪い、でしょ?」
さも当然、と言う付けたしが聞こえてきそうなくらい
平然と言い放つ伊藤クン。

