だから、私はそういうのを望んじゃいけないんだと、彼の前ではいつも自粛してる。
 いつか爆発しそうだけれどね、心臓より先に。

 膝の上にカバンそして両手を置いて、しばらくの間そのままで過ごした。

 けれど、苦痛にはならなかった。

 なるわけがなかった。


 なんだか、一方的に私だけ好きみたいで、尽くしてるように見えるかもしれないけれど、
 別に彼が優しくないわけじゃないし同情とかそういうものだけで付き合ってくれているわけではない、と思う。
 聞いたことないけれど。