「仁?離れよ、っね?」
私が仁をなだめると私から離れて行った
急に人肌がなくなった私の体は寂しさが身体中に回ってきた
こんな感覚はじめてでどぎまぎしてしまった
「俺が初勝利日和にあげるよ!」
王子様スマイルでそんなことを言われてしまってどきどきと脈を打つ
あーーもう私なんかおかしい
なんでも顔に出ないから助かるけどもしこれが顔に出ていたら湯気が出るほど真っ赤だ
「あ、ありがとう仁」
私は仁を覗き込むと
仁が私の顔から目線をそらした
「はやくはじめっぞ!」
とかいう
光希たちは私たちを見てニヤニヤしていた
なんでニヤニヤしているかは何となくわかってしまう
私は性格上天然ではないから勘などはすごく当たってしまう

