あの日に戻るまで





「あ!ごめんね、次サーブする?」



私がピンポン玉を前に差し出すと陸斗くんはピンポン球を受け取りサーブをする


綺麗なサーブは縁を描いて光希のところまでいった

光希はそれをかるくあしらって私のところまで打ち返した




私たちは12-10で負けた


まーほとんど陸斗くんの点数なんだけどねー

てか私が足ひっぱていたんだけどねー

何か泣けてくる


ごめんね陸斗くん



「日和ちゃん落ち込まないでよ次俺らに勝てば初勝利だよ」



次はチーム替えしなくてもパートナーはわかっている

さっきまで怒っていた仁はにこやかに笑っていた


陸斗くんと仁が急にこしょこしょ話をしたときから仁は人が変わったように機嫌がいい



「日和!次よろしくな!」



急に私のところまできて私を抱きしめた




「きゃっ!」



私は甲高い声を出してしまったがお構いなしに私を抱きしめる