翌日、休日だった私は被害届けを出すために住まい近くの交番を訪れた。 「じゃあ、これに記入して下さい」 水色のシャツに紺色の勤務スーツを着用している人に指示を受け、手を進める。 「えーと‥橋本 由希さん?」 書き途中の被害届けに顔を近づけ、警察官は近くの椅子に腰をかけた。 私はその質問に静かにうなずき、目線を合わせる。 うわ~‥まつ毛長い! どき どき‥ 「‥‥っ!」 鼓動が早くなっているのがわかった。