ふと腕時計に視線を落とす。
「7時でこんな真っ暗になっちゃうのかあ‥」
‘ふーん’と自分で納得し同時に小走りぎみになった。
―チリン チリン‥
どうやら後ろから自転車が来たらしい。
邪魔にならないようにと私は路端によった。
「‥‥‥‥え?」
自転車が通り過ぎる瞬間、自分の胸に違和感を覚えた。
あれ‥‥触られた??
いや、まずそのことより相手の服装みなきゃいけないはずだよね‥!
どんどん相手の背中が小さくなって見えなくなるまで立ち続けた。
そのあと、家に着き玄関のドアを閉め靴を脱ぐ。
いまだに感触が残っていて、気持ち悪い。
「‥はぁ」
あ。今ので、また幸せ逃げちゃったかも。
